第37回東京国際映画祭の【ガラ・セレクション】部門に正式招待が発表され、
ますます期待が高まる中、10/17(木)に舞台挨拶付き完成披露試写会を実施!
綾瀬さん、大沢さん、森井監督が登壇し、本作の役どころや初共演した印象などを存分に語っていただきました。
そして、サプライズで大沢さんから綾瀬さんへ手紙が読み上げられ、綾瀬さんは感涙。
心が温まる優しい時間が流れる舞台挨拶となりました。
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上映前の舞台挨拶となったこの日。
鑑賞前の観客に、綾瀬さんは「皆さまに今日、はじめて観ていただけるということで。この日を迎えられてうれしいです」とあいさつ。現場では「(大沢)一菜ちゃんにお会いできるのも、監督も同世代ということで楽しみにしていました。わたしの役はそんなにすごく多くをしゃべったり、何かを表現する役ではなかったので、自然に現場で、一菜ちゃんを目の前にして、どういうものが生まれるんだろうという緊張とワクワクで現場を迎えました」とコメントした。
これまで演じてきた役柄とは異なる役どころであった綾瀬さん。
「初日は表現はそんなにしなくていいとか、のり子の中にはどういう宇宙があるかとか。抽象的なことを言っていたんですが、2日目の朝に綾瀬さんが近づいてこられて。なんか“家にひとりでいる感覚がずっと続いている人”なのかなと。僕自身はその言葉を思い浮かべなかったんで、その言葉を綾瀬さんが導き出してくれたのがものすごくうれしかったです」と森井監督が振り返ると、綾瀬さんは「監督は感覚的な言葉なので、細かい言葉ではなく、宇宙の余白を感じてくださいとか。そういう感じだったので、自分で考えた時に、家にいるときってそういう感じだよなと思って。それは正解だったみたいで良かったです」とホッとした表情を見せた。
もともと綾瀬さんの大ファンである大沢さんは、今回の共演に「最高でした!」と大喜び。
「夢かと思いました。その時だけ、監督が“神”だと思いました」と打ち明けて会場は大笑い。その言葉を受けた森井監督は「大沢さんに、綾瀬さんに決まったよとLINEをしたら、“神”とだけ返ってきて。その“神”って俺のことだったんですか?」と尋ねると、大沢さんは「どっちも!」と返して会場を沸かせた。
そんな綾瀬さんと大沢さんの関係性について森井監督は「皆さんにはこれから映画をご覧になっていただくと思うんですが、この映画の中でふたりの間が自然と近づいていくんですが、それは実際に撮影していく流れともリンクしていた」と明かすと、綾瀬さんも「わたしも意外に恥ずかしがり屋で。(笑)(大沢に)話しかけたいんだけど、ふとんをかぶっていて。ふとんのすき間とか、壁の方からこっちを見ていたりしていた」とコメント、大沢さんも「ずっと逃げていました(笑)」と照れくさそうにコメントした。
ふたりの初めての会話は、大沢さんが大好きな「わんころべぇ」と「みーちゃん」のぬいぐるみがきっかけだったと大沢さんが明かすと、「みーちゃんとわんころべぇは、一菜ちゃんが大事にしてきたものなんです」と綾瀬さん。
その時の様子を大沢さんが写ルンですで撮影しており、その写真をスクリーンに投影。「なんか今、この写真を家に飾りたい気分です」と大沢さんは笑顔を見せた。
そしてこの日はサプライズで、大沢さんから大好きな綾瀬さんに向けた手紙を読むことになり、「トンボさんへ。いつも恥ずかしくて直接伝えるのは無理なので手紙を書きました」という書き出しを読み上げると「読む前から泣いちゃう」と涙を流す綾瀬さん。
次の「まず顔が可愛いです。」の言葉に、綾瀬さん監督を含め会場は優しい笑顔で溢れた。
「いつもチラチラとしか見ることが出来なかったけど映画の中のトンボさんの顔はしっかりと記憶に残っています。トンボさんという人の顔も大好きになりました。この先もずっと2人の顔が大好きだと思います」という思いや、「あと人がすごく良いです」という言葉とともに、一緒にご飯を食べに行った時の話を綴る大沢さん。
さらに「トンボさんも私と同じ人間だから毎日良いことばかりじゃないと思うけど、それを見せない所がすごくカッコ良いです」「私もそういう人になりたいと思いました」という綾瀬さんへの強い思いを伝え、最後に「これから先、自分の将来がまだ決まってなかったですが、またトンボさんと絶対に一緒に映画に出たいという目標が出来ました。アクション映画でも良いし、ルート29の続きでも良いし、監督も仲間に入れてあげても良いです。そのために私もアクションの練習とか頑張るので、その時までお互い元気でまた更にカッコ良い姿になって会いましょう!」という言葉で締めくくられた。
そんな大沢さんの言葉を、時に涙をぬぐい時に大きく笑いながら聞いていた綾瀬さんは「一菜ちゃんはクランクアップの時にお手紙をくれて。たまに読むとそれも感動してしまうんですけど。最初はシャイだったのに、だんだん『トンボさん元気?つかれてない?』とか。『何かあったらうちに来てね』と。どんどん励ましてくれる存在になった」と大沢への思いを吐露。そんな大沢の手紙を「一生宝物にします。ありがとうございます」としみじみと語り、あたたかい時間が流れた舞台挨拶となった。
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